トピックス


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 2005年7月5日の朝日新聞の「ピープル」欄でゾウさん基金のことをとりあげてもらいました。


  • タオルで作ったゾウ

 2005年7月にCODE 海外災害援助市民センターの村井雅清様から、タオルで作ったゾウの人形を子供に送る活動をしているので、ぜひ提供したいとのお申し出がありました。おことばに甘えて拝受し、ゾウの調査に行ったアイムサ君にスリランカに届けてもらいました。村井様、ほんとうにありがとうございました。


  • とらちゃんとあかりさん(お姉さん)

 かわいい献金がありました。高槻がモンゴルでいっしょに調査をしている首都大学東京の篠田先生にはお二人の子供さんがあり、去年は家族でウランバートルに滞在されました。私はモンゴルの調査のあとご自宅にお邪魔してごちそうになったり、子供さんと遊んだりしたものでした。今は帰国しておられますが、今回のゾウ基金のことを知った小学校1年生のとらちゃん(男の子)がたいせつなお年玉をスリランカのこどものためにと送ってくれました。

 私には新島襄のことが思い出されました。新島が密出国してアメリカに渡り、ミッション大学を創るための活動の一環として講演を終えたとき、感激した聴衆から5000ドルもの大金が寄せられたのだそうです。そのことにも感銘を受けますが、印象的なのは、最後になって、貧しい身なりの老人が来て新島に2ドルを手渡したというのです。それは彼の帰りの汽車代でした。帰りはどうするのかと聞くと、「歩いて帰る」と答えたというのです。

 私はとらちゃんの気持ちはこの老人のそれと同じだと思いました。この8月にモンゴルの大草原でとらちゃんと再会して、お礼を言ったら照れたような顔をしていました。その夜は、流れ星をたくさん見たすてきな夜でした。


  • 野生動物と共存できるか-保全生態学入門-

 2006年6月に岩波ジュニア新書として「野生動物と共存できるか-保全生態学入門-」(780円+税)を出版することができました。少し硬いタイトルですが、野生動物を守るために何をすべきかを子供といっしょに考える本にしました。そのために保全生態学という学問の紹介をするとともに、国や社会が違うと動物に対する考え方が違うこと、そのことを思うとき、今の日本はこのままでいいのだろうかということを考えてもらいたいと思いながら書きました。アイヌ民話の中からすてきなお話しを紹介したのは、強いことが正義だという先進国の考え方はもうやめてほしいという私の思いがあったからです。スリランカの人々のやさしさや、ゾウ問題にもふれたという意味でゾウさん基金ともつながるように思います。もし順調に売れたらゾウさん基金にも使わせてもらいたいと思います。ご一読をお願いするとともに、周囲の皆様にもご紹介いただければ幸いです。


2006年12月

 「野生動物と共存できるか」を読んだ方から義援金を頂戴しました。また各地の中学入試の問題などに文章を引用したいとの申し出がありました。子供たちに野生動物のことや、動物と接しながらくらしている国があることを知ってもらえるのはありがたいことで、そのうち教科書にとりあげられたらうれしいなと思っています(高槻)。

 昨年同様、12月に入ってクリスマスプレゼントやお年玉を準備している人にスリランカの津波孤児のことを思い起こしてもらいたく連絡をしました。息の長い支援をするためには、どうしても薄れがちになる記憶を思い起こす努力が必要だと思います。


2007年4月 事務局の移動

 しばらくごぶさたしておりました。年末年始には孤児たちのためにお志をたまわり、まことにありがとうございました。おかげさまで寄金を少し充実させることができました。

 さて私は4月に東京大学から麻布大学に移り、それにともない「ゾウさん基金」の住所も移すことにしました。またホームページにもそのように変更して維持しております。このことをご理解し、ご協力いただいている株式会社ジャパンマテリアルに厚く御礼申し上げます。

 ご案内のようにスリランカはテロリストによる破壊活動があり、政情が不安定になっています。もちろんそれはごく局所的なことですが、かつて平和そのものだった国だっただけに、とても残念なことです。私は去年まで毎年4月にゾウの調査をかねてスリランカを訪問して孤児を励まして来ましたが、今年は大学異動のためにそれが能いませんでした。スリランカでゾウの研究をしているアイムサ君(スペイン出身)も今年は調査を見合わせています。

 そういう訳でいつもと違う春になりましたが、孤児には手紙を出して励ますつもりです。人の思いは風化しがちです。しかし幼い心に残された傷は癒えることはなく、むしろ物事を理解するようになって悲しみが一層大きくなるのではないでしょうか。私たちの支援活動もこれからが本当に必要なものになるように思います。

 これからも変わらずご支援をたまわりますよう、お願い申し上げます。以上遅ればせながらお礼とご挨拶まで。

 ゾウさん基金会長 高槻成紀


2008年3月29日

 「ゾウオロジー・フォーラム」が開催され、ゾウについて勉強しました。そのときに募金協力をお願いしたところ、義援金が寄せられ、ゾウさん基金に寄付させていただきました。ありがとうございました。


2008年4月7日

 委員の森山美千代さんが4月11日からスリランカを訪問されると連絡があり、子供たちのおみやげに文房具を持って行っていただきました。